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フェンウィックハンドメイドフィッシング・ロッド

 

1979 Fenwick Catalogより

 

フェンウィック社は、ロッドを製造する上で、一つの信念を持っています。

それは誰にでも好まれるものを目指すよりも、より堅実に、高い品質を誇る製品を製造することです。

何故ならば、熱心なアングラーこそが、真のフェンウィック・ロッドの愛用者だからです。

この点がフェンウィック社を他のメーカー特別する大きな違いです。

多くのロッドメーカーが、製造過程のほとんどを機械に頼っている現在でも、

フェンウィック社は依然として手作りによるロッドを製造し続けているのもそのためです。

 

1979 Fenwick Catalogより

 

手作りによるロッド—フェンウィック社はこれを単なる回顧的な感情によって行っているのではありません。

たとえば、優れたロッドは短期間では作り出せるものではないと誰でもが認めます。

そしてその場限りの注意をいくら払ってもよりよい製品管理にはならないというのも自明のことです。

すなわち、適格な配慮が全ての製造過程に払われてはじめてより優れた、高い品質のロッドが生み出されるのです。

このことをまさに真実であると認めるまでには長い製造経験を持つより他にありません。

フェンウィック社は、このように、常に高く評価される製品を製造し続けてきた長い経験によって、

全ての製造工程を人の手に委ねることが最良の方法であると確信しています。

さらに、フェンウィック社では、機会のある度に、製品の改善を心掛けています。

フェンウィック・ロッドを手に取ってじっくりと見て下さい。

手作りによることが、本当に唯一の、確かな素晴らしい方法であることがわかります。

 

1979 Fenwick Catalogより

 

今日、優秀なロッドは全て、むくの素材によってできているソリッド・タイプではなく、

チューブラーになっているホロー・タイプと呼ばれるものです。

この移り変わりは、単に重量を軽くする目的のためではなく、ロッドのアクションに大いに関係しています。

ロッドが湾曲したときに、このカーブの内側のブランク壁は圧縮された状態になっています。

同時にカーブの外側のブランク壁は伸びた状態になっています。

この同時に起る伸びと圧縮が、ロッドの元の真直ぐな位置に戻ろうとする引張りの力を生み出します。

しかし、ソリッド・タイプのロッドには、この引張りに関係のない部分があります。

それが他ならぬ、ロッド壁のちょうど真ん中の部分なのです。

この中心部分は、圧縮されたカーブの内側の壁と、伸びた状態の外側の壁とのちょうど中間の位置であるために、

ロッドのアクションに関して少しも役にたってはいません。

このためにソリッド・タイプのこの中心部分は取り除かれてしまいました。

実際に、ソリッド・タイプのファイバーグラス・ロッドは重量が増えるだけで、引張りの力が充分に働かず、

アクションを損ねてしまいます。

 

1979 Fenwick Catalogより

 

このような理由から現在のホロー・タイプのロッドが誕生したわけですが、

まだアクションには少しも役に立っていない部分が残されています。

ホロー・タイプのブランクの場合、湾曲したときには、カーブの内側と外側のそれぞれの

ブランク壁の外側と内側に伸びと圧縮の力が働いています。

このためにブランクの壁の暑さのちょうど真中の部分がアクションには関係のない部分になっています。

より優れたアクションを生み出すためには、このブランク壁をあまり薄くしてしまうと

構造的に厚迫力に弱いものになってしまいます。

 

1979 Fenwick Catalogより

 

多くのロッド・メーカーがブランク壁を厚目に仕上げる理由がここにあります。

フェンウィック社では、このブランク壁の暑さの問題を独自の製造方法で解決しました。

それはファイバーグラス繊維を圧縮して用いるという方法によってです。

この方法はファイバーグラス繊維の密集濃度を高めてブランク全体に行き渡るようにしたもので、

強度を犠牲にすることなく、即応性の高い、アクションの優れた非常に薄いブランクを作り出すことが可能になりました。

また壁厚が薄くなった分だけより軽量化を計ることに成功したわけです。

フェンウィック社では、ロッドの重量、ブランクの壁厚、張力などに関した独自の基準をもうけています。

この基準によってロッドを製造するためには、かなりの時間と経費を要しますが、

結果は非常に良好で、フィッシングロッドとしては最高のものを製造しています。

 

1979 Fenwick Catalogより

 

現在もフェンウィック社では、ホロー・タイプのロッドについて、そして何よりもその素材となっているグラスファイバーと

グラファイト繊維についてより深い研究を続けています。

現在のロッドは、どのようなブランクでも繊維が2つの方向に通るように設計されています。

1つはバットからティップまで縦の方向に貫いているワープ・ファイバーと呼ばれるもので、

1つはロッド・ブランクの円周に沿って回っているフープ・ファイバーと呼ばれるものです。

縦に伸びるワープ・ファイバー繊維は、ロッドが湾曲したときに圧縮と伸びを行い、

ロッドのアクションに直接関係するものです。

横方向に円状に回っているフープ・ファイバー繊維は魚などの引きに伴う圧迫力から、

ロッドブランクが潰れるのを防ぐものです。

またこの縦横に通っている繊維は、あやまって踏んでしまった場合などに、ブランクが潰れるのを防いでいます。

このフープ・ファイバーとワープ・ファイバー繊維は、とりわけHMGグラファイト・ロッドを

より理解するために大切なものです。

 

 

BlackBass #3562

 

ここ数日、子供のころに影響を受けたカタログの文章を

紹介しています。頭の中は真っ白ですから目を輝かせて

 

何度も何度も読み返しました。

大人になってから書いてあったことを確かめることが

 

私のライフワークにもなっています。

 

お伝えしたいのは、バストーナメントという販売システムが

開発される前は、違った形の釣りスタイルを模索する試みが

 

なされていたということです。

トーナメントが席巻した後に釣りを始めた方がほとんどでしょう。

 

自分に合った釣りスタイルを考えることなくトーナメント的な考え方を

持つのが当たり前の状況でした。

 

そろそろ自分中心に釣りを考えて欲しいのです。

 

誰かに勝つために釣りをしているの?

 

数値で示される軽さや反発力があなたを幸せにするのか?

初めから使い捨てを考えたメーカーの作った道具で満足できるのか?

 

アウトドアに向かう人が増えているという動きは、

自分を知りたいという心の表れだと思うのです。

 

釣り道具も自分と対話するためのもの、と考えていくと

選び方も変わってくる。

 

自分を知るって面白いこと。

自分のフィーリングに合う道具探しは一生の楽しみです。

 

おがげで人生を釣り道具にささげることになってしまいましたが

後悔はありません。

 

 

Woods Empire / Destiny

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