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もっと説明してもいいと思う。

今の時代、商品を説明する文章は短くなりパターン化されて

作り手の思いなどは必要ないもの、という風潮であるように

 

感じられる。読まれなくても作り手であれば、書くべきだと思う。

1976年のTIMCOカタログより、フェンウィック社の文章を紹介する。

 

およそロッドを作っているメーカーで、自社のロッドを最高のものにしたいという希望を抱いていないメーカーはないでしょう。確かに、そのような希望に基いてそれ相応の努力をすれば、ある程度の技術力のあるメーカーであれば、ユーザーも満足し得る品質のロッドを作り得ることは事実です。しかし、所詮はそれも極く限られた期間においてのみ通用する“最高”であって、例えば、まったく新しいロッドの素材が開発されたり、あるいはユーザーの嗜好が変わってしまったりすれば、いままで最高の地位を占めていたロッドといえども、その瞬間から時代遅れの古くさいロッドに変わってしまいます。ですから、いったん最高の品質を維持しようと決意したならば、技術陣への十分なる投資と、優れた釣り人による技術陣への参加が必要です。フェンウィックのロッドが常に最高の品質と高い知名度を保ってきた秘密も、この会社が常にこの二つの基本を堅く守ってきたところにあるのです。

今日もフェンウィックにはあらゆる所からロッドに対する改良の意見や情報が入ってきます。これらの意見や情報の収集も、決して消費者の一方的な好意に頼ってのみ集めるのではなく、フェンウィックが長い間かかって作りあげた独自のルートを使って積極的に集めます。こうして集められた意見なり情報なりは、フェンウィックのラボで分析され、討議され、新しいアイデアとなって技術陣により試作されます。そして各地に散らばっているフェンウィックのフィールドテスターによって実際にテストされ、その結果が集められ、再討議されて決定が下されます。このように、不断の努力だけが今日のロッドを作り、明日のロッドを設計する資格を有することをフェンウィックは知っているのです。

 

子供のころ、こういう文章を読んでは悶絶していたのである。

意味は分からないのだけれど強いプライドが感じられて、カッコいいなぁ、と

 

思っていたのだ。

 

The Chambo #2562

 

久しぶりにチャンボのクラッシックブラウンが出来上がった。

ロゴシールを使い切ってしまい、作ることが出来なかった。

 

チャンボの特徴は超ファーストテーパーであることだ。

トップ用ロッドはスローテーパーという常識を破りたくて

 

作ったもの、と思われるだろうが、単純に釣りをしていて

昔使っていたG・ルーミスロッドが使いやすい、と再発見し、

 

開発を進めたもの。サンプルを作るたびファーストテーパーの度合いが

強くなり、現在発売しているもので落ち着いた。

 

もう一つ、開発時に条件を付けていた。

インロッドフェルールを採用するということ。

 

インロッドフェルールを使うためにはブランクのバット径を8.1mm以内に

仕上げなければならない。

 

ありえない要求であったが天龍の若い開発者が一緒に挑戦してくれたのだ。

ロッド開発の基本としてファーストテーパーにしたければティップ(竿先)を細く、

 

バット(根元)を太くするのだ。

そのバットを太くできない、というところから開発を始めたのである。

 

普通なら、出来ません、と言われるだけだろう。

いまさらながら付き合ってくれた開発者に感謝するしかない。

 

チャンボは藤原雄一のロッドである。

彼の要求したスレッドデザインは、フィリプソンの最高級ロッドで使われていた

 

パターンである。

言うのは簡単であるが実現するのは難しい。

 

 

また、フィリプソンそのままのカラーリングでは日本人の感性に

合わない気がした。

 

だから色合いを変え、ガイドフット部分の巻きは透明感のあるエンジスレッドをまくことにした。

両端のゴールドスレッド部分は、ナイロンスレッドのゴールドをまいた。

 

この部分はらせん状に巻くのであるが、その間隔は1mmないぐらい。

とにかく密に巻いてある。

 

そして、プリザーバーという塗料を使ってナイロンスレッドの色合いが

変わってしまわないようにしている。

 

これには理由がある。

メタリックスレッドの金スレッドをまいてしまえば、光りすぎる。

 

色止め処理のされたゴールドスレッドをまくことも出来るが、

コーティングした場合、濁った感じの仕上がりになる。

 

ナイロンスレッドにプリザーバーを塗ることによってナイロンスレッド本来の

きれいな色合いがさらに強調されて仕上がるのだ。

 

ガイドフット部分はエンジで落ち着かせ、両端の飾り巻きで上品な色気が

出るようなデザインにしているのである。

 

このメンドクサイ仕上げは、バンブーロッドビルダーである

原田ロッドさんにお願いした。

 

ロッドスペックも原田さんの手書きである。

バンブーロッドに書かれたような細い書体がいい感じなのだ。

 

Liverkayak #1562S  

 

リバーカヤックのシルバーフットモデルも入荷した。

こちらも原田ロッドさんにお願いした。

 

このロッドのスレッドパターンはヴィンテージロッドから来ている。

ヴィンテージロッドは、飾り巻きを筆で書いたものが多くみることができる。

 

これは、スレッドを巻くより安く仕上げる工夫だと思われる。

しかし、そのチープな仕上げもカッコいいと持ってしまった私は

 

再現しようと試みた。

これがとっても難しい。

 

昔は、筆ぬりばかりをする職人がいたのだろう。

いまは、そんな職人は存在しない。

 

やってやれないことはないけれど大変な作業となる。

まぁ、やってもらえない。

 

だからスレッドで表現しようと考えた。

筆で書かれた線は細い。

 

その細さをスレッドで表現すれば目立たないのだ。

だからメタリックスレッドを使うことにした。

 

 

ブランクが淡く透明感のあるグレー色である。

だからグリーンメタリックが一番フィットした。

 

原田さんも、この細い巻き、なんとかなりませんか?と

悲鳴を上げた。

 

そこを何とか仕上げてもらっている。

 

インサート・ヘッドキャップ

ブライトリバー取扱店では結構、買っていただくインサートヘッドキャップ。

これはネットショップでは、そんなに売れない。

 

不思議、と思って確認すると画像が真っ暗。

これでは売れませんわ、と撮影しなおしました。

 

ほかにも暗い画像が多く残りますが、少しずつ、改善していきます。

 

Something Cool · Jacqui Naylor

この彼女、とにかくスローナンバーがお好きなようで

一見、暗い感じなのです。

これが聞きこんでくると病みつきになる。

よく知られた曲を歌っていますが自信がないと

出来ないことですからね。

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