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五十鈴Vintage2562ロッド解説

ヴィンテージは言葉の通り、かつて先輩アングラーが楽しんだ、そして積み上げたノウハウを集約したロッドとして生まれました。

全体のイメージとしては1960年代のアメリカの郊外でルアーフィッシングを楽しんでいた人たちが使っていたロッドに仕上げています。

 

Vintage2562 2ピース

 

トーナメントが登場する前の、純粋にルアーフィッシングを楽しんでいた人たちのロッドです。

ブラックバスだけではなく、トラウトもパンフィッシュも含めルアーをキャストし、針を外そうと必死に跳ねる魚を取り込むことを楽しんでいた人たちのロッドです。

週末、最高の時間を楽しむ釣り。そこで使われるロッドは数値で表される性能だけでは

満足できないもの。美しい自然の中に違和感なく溶け込み、実際に使うアングラーの喜びを与えるものでなければならない。

ヴィンテージは最新の素材を使いながら長く存在していたような風格を備えたロッドにしあげたのです。

 

 

以下、詳細データーを説明します。

 

1、長さ

グリップを取り付けた状態でです。

この長さはシングルハンドで投げる場合の、最も最適な長さになります。

遠くだけに投げるのであれば、長いほうがいいのですが、狙ったポイントに

ルアーを落とすことが難しくなります。

また、長いロッドは多くの人にとって使い切れないものです。

  1. 6ftのロッドで投げたほうが6ftのロッドより遠くへ飛ぶことはよくあることです。

ロッドの性能を生かし切って投げるからです。

短いロッドは軽く扱いやすいように感じますが、ロッドの設計として

しなやかさを生み出す部分を短くする必要があります。

結果、ルアーの演出が難しくなります。また、魚を取り込む際の

余裕が少なくなってバレが多くなってしまうのです。

五十鈴工業のサイズのリールと合わせるロッドとしては

  1. 6ftがベストの長さといえるでしょう。

2、素材

  日本製のカーボンファイバー素材を日本の長野県にある株式会社天龍の熟練工が

  ロッドブランクに仕上げます。Vintageはしなやかさを特徴としたロッドであるため

24トンカーボンをメインクロスに使用しています。天龍には世界最高品種のマンドレル(鉄芯)を所有しており、どのようなロッドでも作り上げる技術を持っています。

天龍の開発部と一体となって作り上げたのがVintageのカーボンブランクです。

 

3、継ぎ(ジョイント)について

ブランクの真ん中でつなぐピース構造となります。

ただし、グリップを取り付けた場合、ロッドのつないだ場所がバット側に位置するように設計しました。これは魚がかかった場合の一番負荷のかかる部分に、継ぎ部分が来ないようにするためです。

ジョイント方法も今では見られなくなったオーバーフェルールジョイント方式を採用しています。強度と耐久性に優れていたため、かつてのや、社などの名門ブランドが採用していた方式ですが手間がかかりすぎるため今では採用するメーカーがほぼなくなってしまったジョイント方式です。

  Vintageはあえてこの難しい方式のジョイント方式を採用しました。

伝統的な様式を守る心意気と考えてください。

 

4、アクションについて

誰にでも使いやすいライトアクションに仕上げました。

硬すぎず、しなやかさを生かしたアクションであるため、投げやすく、

幅の広い範囲のルアーを扱えるようにしています。

使用できるルアーの重さを5-21gとしておりますが、慣れてくるともっと

幅の広い範囲のルアーを投げることが出来るようになります。

これは、ブランクを細く、肉厚をあげた設計によるものです。

また、見えない部分ですが、極薄のカーボンシートを、バームクーヘンを作るように

何度も何度も重ねて作る製法によって粘り重視のロッドに仕上げたためなのです。

 

5、ガイドについて

日本の職人が手作りで作るキャスティングロッド専用のガイドを使用しています。

世界的に有名な富士工業でもキャスティングロッドだけを考えたガイドは作りません。キャスティングロッドでもスピニングロッドでも使える設計にしたものしか作らないのです。

  Vintageはキャスティングロッドです。ガイドの足は低いほうがいい。

また、ヴィンテージロッドで名品と呼ばれるロッドは全て足の低いガイドが使われていました。

よって、できるだけ低い位置にガイドリングが来るように設計した専用ガイドを

取り付けたのです。

名品と呼ばれるヴィンテージロッドにはアメリカのミルドラム社のガイドが良く使われていました。

このメーカーは宝飾メーカーから発展してガイドを作るようになったため、

性能だけではなく、美しさにおいて秀でていたのです。

ただ、現在に使用するには、ラインに傷がつきやすい問題があるのです。

  Vintageに使用したガイドはミルドラムガイドの美しさを引き継ぎ、ガイドリングは

日本の京セラリングを使用し、激しい仕様にも耐える機能を備えさせています。

 

6、グリップについて

アルミダイキャスト製のオフセットグリップは雰囲気を高め、またキャスティングの

精度を高めるために使用しています。

オフセットグリップを使用する理由は、通常のキャスティングロッドにリールを

置く場合、ロッドの上側に取り付けることになります。この場合、重いものがロッドの上に乗っていることになり、リールが下側に倒れようとする力が働いてしまう。

わずかな力であっても使い勝手に影響が出てくるのです。

オフセットグリップは比較的重量のあるリールをロッドの中央部分に置こうという

考え方から生み出されたものなのです。また、キャスト時においてもオフセットしたグリップは無理に手首をひねる必要がなく楽にキャストすることが出来るのです。

楽なキャストは正確なキャストにつながり、それは満足度に直結するのです。

さらに適度な重量は、キャストという動きの中心を作ることになり、正確なキャストと

疲れない動作につながっているのです。

一番大きなポイントとしてダイワやシマノが採用しない個性的なグリップであるところがカッコよさにつながっています。

もちろん日本製で品質に間違いはありません。

使うほど味わいが増していく道具は長年にわたってアングラーを喜ばせる大きな要素なのです。

 

7、ロッド袋について

日本の高級カバン職人に作らせています。

  生地も日本製であり、薄くても張りが出る生地を選んで使用しました。

  ロッド袋など、ロッドを保護出来れば十分だ、と考える方も多いでしょう。

  でも、そうやって作られたロッド袋は、すぐにほつれてきたり、

  シールが剥がれたりして長く使おうとは思えないものです。

  一流の生地を一流の職人が仕上げたものは長く使うほど味わいが増していくものです。

長く使うほど味わいが増す五十鈴リールを使うなら、その存在感に負けないロッド袋が必要だったのです。

 

 

 

moss bag・サコッシュ

 

上の文章は五十鈴工業さんからの依頼で書いたものです。

中国の方にも理解できる文章が欲しいというものでした。

 

ユーザーさんの姿が見えないため、いっぱい書いて五十鈴さんに編集していただこうと

多めに、普段より濃い感じで書いております。

 

このコラムを読んでいただいている方には新鮮な話ではないでしょう。

ただ、オフセットグリップの説明は知らない方もいらっしゃるかもしれません。

 

 松原 みき - 真夜中のドア 

昨日紹介した曲つながりです。

いい曲ですよね。

 

 

 

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