トラウトグリップのデッドストック発見!
小さな規模でものつくりをしていると、
ちょうどいいタイミングで商品を発売する、ということが
難しい。
それは計画性がないからだ、と言われてしまえば、
その通り、と答えるしかないのだけれど、個性的な職人さんに
支えられたブライトリバーのものつくりは、やはり、ある時にしか
商品はない、という事態からは抜け出せないのだ。
ようやくクレビスの3ピースや5ピースが出来上がって
きたのであるが、トラウトグリップの在庫が切れてしまったのだ。
キネヤさんに電話しても、いつになるかわからんよ〜という感じ。
藤原君に相談すると「アッ」となったわけです。
昨年末にキネヤさんがケガをされて、組み立てられない、と
いうことでパーツを預かっていたのです。
リールを作ったり、藤原君がコロンビアに行ったりして、
お互い、忘れておりました。
キネヤさんのものつくりは、本当にパーツ点数が多い。
すべてのパーツを自分で作ろうとするから、そうなるのであるが、
これは仕方がないのですね。
誰かに任せると言い訳ができる。それがいやなんですね。
パーツ点数が増えるとコストアップにつながるし、組み立てる手間も
増えて販売価格が高くなってしまう。
キネヤさんは全て自分の工房で、自分が働くことによって
そのコストを吸収しているのです。
キネヤさんがメッキを使わないのも、その流れです。
見えないところで処理されるのが許せない。
とても不自由なものつくりに見えますが、本人からすれば
究極の自由な、ものつくりなのかもしれません。
ペーパードリップでいれるコーヒーの
説明に特化した本です。
まず、やることのないようなカップチーノの
絵の描き方や、コーヒーゼリーの作り方などは
出てきません。
私がひかれたのは、やはりコーヒーに関係する
器具の話がおおいところ。ちょうどいい程度の
ボリュームなのもいいですね。