SUPERLIVER BL-55 M/L出来上がりました。
今まで通りのスーパーリバー、発売します。
何も変えていません。
在庫が切れたままになっており、追加で
作っておりました。
同じものを作り続けることが、難しい時代に
なっています。
新しいものが常に求められ、変える必要もないのに
新しくしなければならない、というプレッシャーがあって、
もの自体の本質が変わってしまっう。
そういう例がたくさん見られます。
それは、たくさん売らなければならないからです。
私は、はなから、たくさん売るつもりはありません。
また、いいと思って開発したロッドを変えるつもりもありません。
スーパーリバーは特殊なロッドです。
かつてUFMウエダというロッドメーカーがあり、そこから発売されていた
スーパーパルサーFB-55 M/Cというロッドに感動した私が、
そのアクションを甦らせようと開発したロッドなのです。
普通、こういうことは、こっそりするものです。
はっきりと公表することは無いのではないでしょうか。
UFMウエダさんが存続していれば、作ってもらおう、と交渉したでしょう。
でも、不可能になった。
FB-55 M/Cのアクションは時代に残るべきだと考えました。
グラスロッドであることを疑うようなシャープな使い心地は
驚くものだったのです。
天龍さんにお願いしたのですが、すでに無くなってしまった素材が使われているようで
同じものを作ることは不可能と言われました。
それ以降、私の頭の中に残るイメージをもとに開発を進めました。
負けないアクションを作り上げたと思っています。
でも、勝つ必要はなくて、ufmウエダという良心的なロッドメーカーがあったこと。
トップウォーターに使える素晴らしいロッドをロッドを作っていた、と
いう歴史がつながればいいなぁ、と。
新発売じゃないけど、また作ることが出来ただけでも
私は嬉しいのです。
LIVERSTICK UL-156、1L-16、1-16 ブランク
リバースティックの1L-16のブランクも
出来上がりました。
ブラウンカラーのものが完売となり、
SPEEDSTICKのカラーであった黒の色で仕上げました。
1982年のカタログを見ると1L-16のルアーウェイトは
1/8-1/2ozです。
当時のものより、素材が新しくなっているため、少し硬めに
仕上がっております。
それが丁度いいのでしょうね。
人気のあるブランクです。
ブライトリバーのブランドからすれば、こういうものを
売る必要はないでしょう。
世界的に見てもロッドメーカーがガイドがついていない素材としての
ブランクを売ることをやめています。
G・loomisだって、やめちゃいましたからね。
じゃあ、なんて売るのか?
個人的な思入れですね。
世の中に残っていてほしいロッドだから、ですね。
実際に使っていた子供のころは、何とも思っていませんでした。
天龍の塩澤会長とお付き合いするようになって、
このロッドの歴史的背景を知ることになり、改めて使ってみると、
とてもいいロッドだったのです。
ガイド位置を変えるとトップウォーターロッドとしても素晴らしい性能を
発揮しました。
天龍さんもダイコーさんも売らないみたいですし、と私が売ることにしたのです。
塩澤会長からは「おまえにやる!」と言ってもらえました。
ブランクの状態で売るため、そんなに売れるものでもないですが、
私が死ぬまでに売り切ればいいや、と思っています。